この記事ではDrupal(ドゥルーパル)の機能や特徴、導入によるメリット、使用事例をご紹介します。
この記事の内容
- Drupalとは何か?
- 主な特徴、機能をご紹介
- 導入によるメリットや使用事例をご紹介
近年WEB開発では数多くのCMS(コンテンツ管理システム)が存在しますが、その中でも特に注目を集めているのが「Drupal」です。
DrupalはオープンソースのCMSとして、シンプルな個人のウェブサイトから大規模かつ複雑な企業サイトやシステムまで幅広く適応できる柔軟性があります。
この記事ではDrupalの特徴や機能をはじめ、導入によるメリットや実際に使用事例についてご紹介していきます。
Drupalとは?
DrupalはPHPで開発されたオープンソースのCMS(Contents Management System : コンテンツ管理システム)です。GPLライセンスに基づいてソースコードが公開されているため、世界中の誰もが無料で使うことができます。
2024年現在、世界のWEBサイトのうち30サイトに1サイトはDrupalで構築しているとされ、
NASAや政府系サイトなどの世界各国の行政機関から京都大学や三井化学、ネスレ、ファイザーなど大企業までもがDrupalを採用しています。
DrupalはCMSとして機能するだけでなく、プロジェクトによってはフレームワークとしても使用されています。
そのためコーポレートサイトや社内向けポータルサイトからECサイトや会員制サイトなど多岐に渡ります。
Drupalの特徴(メリット)
コンテンツの一元管理ができる
DrupalでWEBサイトやWEBシステムを構築するとコンテンツを1箇所で管理することができます。
例えば複数のコンテンツを一括で更新、削除、公開できるために効率的に運用作業を実施できます。
承認ワークフローが標準搭載
Drupal には標準機能として承認ワークフローが使用できます。
ユーザーや権限に応じてコンテンツの承認フローを自由にカスタマイズできますので、部署ごとにフローを変えたり、コンテンツによってフローを変えたりできます。
サイトの多言語化へも対応
Drupalでは標準でコンテンツやサイト全体の多言語化ができる機能が搭載されています。
事例にもあるように国際的な組織で採用されている理由はこの多言語対応が備わっているためとも言えます。
URLやユーザーの権限によって表示するコンテンツの内容を変えることができるので、
日本語を表示するサイトと英語を表示するサイトなど言語ごとにコンテンツを作成することが可能です。
従来のサイト構築では言語ごとにサーバーやディレクトリを分けないと実現できませんでしたが、
Drupalでは一つのサーバー、一つのサイトで完結するため運用担当者にとってもサイトを効率的に管理することが可能です。
拡張機能が豊富
Drupalはモジュールと呼ばれる拡張機能を自由に追加することができます。
2024年1月現在、約50,000ものモジュールが公開されています。
例えばお問い合わせフォームを追加できるWebformモジュールや開発作業を効率化してくれるDevelモジュールなど
WEBサイトやWEBアプリに必要されることが多い機能を実現するためのモジュールが多く公開されております。
モジュールは自作することでもできるため、
社内ポータルサイトと連携する機能などもPHPプログラムを作成することができれば、モジュール開発を行うことができます。
セキュリティが堅牢
Drupalは企業や大学だけでなくNASAやホワイトハウスなど各国の政府機関でも採用されています。
専門のセキュリティチームが日々対策を行なっています。
セキュリティチームはDrupalコアだけでなくDrupal.orgで公開されているモジュールに対しても脆弱性の調査や検証を行なっています。
Drupalのセキュリティに関する各種調査は定期的にDrupal.orgにて発表されています。
Drupalのデメリット
良い点ばかり挙げててもよくないと思いますのでDrupalを使用して気になる点を挙げてみます。
日本語ドキュメントが少ない
Drupalは世界的なシェア率があまりないため、日本語で書かれたマニュアルやドキュメントが非常に少ないです。
海外で開発されているCMSのため、ドキュメントの多くは基本的には英語で書かれています。
そのためDrupal開発者はこの点で苦労するかもしれません。
ただしANNAI社やデジタルサーカス社といってDrupal開発に強みを持つ国内企業で自社ブログでDrupalに関する技術記事を書いていますのでその辺りを参考にすると良いでしょう。
導入事例
ロンドン市
京都大学
ブリンストン大学
さいごに
こちらの記事ではDrupalの機能や事例を中心にご紹介しました。
サイトの規模を問わず様々なサイトを構築できるため、これからWEBサイトやWEBアプリの開発を検討している方はぜひDrupalも選択肢に入れてみてください。
このブログでは今後もDrupalに関する情報を発信していきますので、
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